【書籍情報】
タイトル | 歌集 フォトジェニック |
著者 | 横尾湖衣 |
イラスト | |
レーベル | 詠月文庫 |
価格 | 200円 |
あらすじ | 東京はグラデーションの街なりほんのり混ぜて新しくなる コーヒーの香りただよう窓辺にてぼんやりと待つ雪の日の朝 瀬戸内のレモンを齧るその一瞬気だるい夏が爽やかになる二次元におさまりきれないフォトジェニックの部分、空気・情感を歌う。 |
【本文立ち読み】
歌集 『フォトジェニック』
[著]横尾湖衣
※この作品は縦書きでレイアウトされています。
※この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件とは一切関係ありません。
目 次
目次
◆「風花が舞う」抄(二〇〇六年・一部改)
◆「記憶の翼」抄(二〇〇七年・一部改)
・七色の海
・夏の日
・明野のひまわり畑
・変化する厳島神社
・翠玉白菜
・みちのく行
・嵯峨を歩く
・越前行
◆「フォトジェニック」(by・S掲載歌)
・コスメ編
・フード編
「風花が舞う」抄
冬の蝶ふわふわ飛んで夢殿へ消えてゆくなり吾は目覚めて
窓硝子打ちつける雨は硬質な音を立ている雪まじりたるか
見てくださいこれが冬の木の花よひいらぎの雪のような小花
こんなにも晴れているのに降ってくる散華のように風花が舞う
ブランコを思いっきりこぐ空に向け風を切り裂くそんな感じ
吾が吐息かかって開く赤い薔薇何か秘めたるように蕾は
わがうちに荒寥たる砂漠あり雨よ降れ降れこのサボテンに
続きは製品でお楽しみください